しかし、同じ機械設計職でも職種によって当然平均年収は異なります。私がやっているような職種は高いのか、どのような職種が高いのか。またサラリーマン全体と比較してどうか、平均年収ランキングトップと比較するとどれだけ差があるのか。
色々と興味がわいたので調べてみました。なお、今回は下記記事を参考に書いています。
平均年収ランキング 最新版(96業種の平均年収/生涯賃金) |転職ならdoda(デューダ)
平均年収ランキング 最新版(166職種の平均年収/生涯賃金) |転職ならdoda(デューダ)
サラリーマンの平均年収
2018年度サラリーマン全体の平均年収は414万円です。これは2017年9月から2018年8月の1年間における、DODA登録済み20歳から65歳の正社員のデータから算出したもののようです。なので、実際には多少のズレがある可能性ありますが、DODAのデータは豊富なので大きな差はないと考えていいんでしょう。
月換算すると34.5万円です。この金額を日本で働く者としてどう捉えたらいいのでしょう?私たちの生活が圧迫されているのが、データから読み取れる気がしてしまいます。
機械設計職の平均年収
ここからが本題の機械設計職の平均年収についてです。私が勤めている機械設計は、DODAにある分類に当てはめると「技術系(電気/電子/機械)」になります。リストアップされている職種と平均年収を下記にまとめます。DODAのページにある表は個人的に見にくい並びになっているので、平均年収順になるよう並び替えています。
これによるとトップは「先行開発/製品企画」の574万円、次いで「プロジェクトマネジメント554万円です。逆に最下位は「評価/デバッグ」の357万円、次に「CADオペレーター(機械)」が361万円で続いています。
サラリーマン全体の平均年収が414万円なので、整備士以降計4職種が平均年収以下となります。
私の今の仕事は「生産技術/機械設計」におそらく該当するので、483万円になります。私の年収は平均年収以上あるので一安心です。
ランキングの傾向を見ると、設計職系が平均年収が高い傾向にあり、現場作業職系は逆に低い傾向にあります。
もし今から機械設計職に就職することを考えるのであれば、平均年収面では開発企画、いわゆる設計の花形系職種に就くのがベストであることがわかります。
先行開発/製品企画 | 574万円 |
プロジェクトマネジメント | 554万円 |
回路設計/システム設計 | 546万円 |
セールスエンジニア/FAE | 507万円 |
プロセスエンジニア | 489万円 |
CAE解析 | 484万円 |
生産技術/機械設計 | 483万円 |
組み込み/制御設計 | 480万円 |
生産管理 | 472万円 |
品質管理/品質保証 | 458万円 |
サービスエンジニア | 456万円 |
評価/実験 | 438万円 |
整備士 | 370万円 |
機械/金属加工 | 362万円 |
CADオペレーター(機械) | 361万円 |
評価/デバッグ | 357万円 |
DODAより引用
その他ランキング上位職種の平均年収
機械設計職以外、全体で見た時平均年収ランキング上位に来るのはどのような職種なのでしょうか?
ランキングトップ3をご紹介すると、1位は「弁護士」の829万円、2位が「投資銀行業務」825万円、そして3位が「運用(ファンドマネジャー/ディーラー)」803万円です。トップ3は平均年収が全て800万円代と驚きの結果になっています。
やはり弁護士、お金を取り扱う系の仕事は平均年収が高いようです。平均年収が800万円となると、その中のトップレベルはいったいどれほどなのか。
もう少しランキングを掘り下げて見てみると、3位の「運用(ファンドマネジャー/ディーラー)」と4位に位置する「MR」の間には100万円近く差があり、709万円になります。このランキングを見るとトップ3はダントツなのがわかります。
ちなみに「技術系(電気/電子/機械)」のトップである「先行開発/製品企画」は全体では22位となっていました。分かり切ったことですが、機械設計職の平均年収では全く歯が立たないのが順位からもわかります。やはりモノを作って売るのと、直接お金を扱うのでは平均年収に大きな差が生まれるのですね。
仕事はお金だけじゃないとは言うけれど
もちろん仕事を選ぶ基準は平均年収だけではなく、職場環境や福利厚生、仕事へのやりがいなど様々なので、平均年収だけでは決めれません。しかし、平均年収は間違いなく転職における大事な要素の1つでしょう。
同じ機械設計をするのであれば、可能な限り平均年収の高い職場に行くのが良いに決まっています。私も転職を考えている身なので、これからも引き続き機械設計職における平均年収が高い企業について調査し、より良い転職ができるよう努めていきたいと思います。
今回参考にしたデータはDODAさんのものを使いました。データが豊富でいつもお世話になっています。
今の会社に転職する時も利用させてもらいました。機械設計職に限らず、案件が豊富で転職に利用するには便利です。

ファンドマネージャーより弁護士の方が給料高いのですね!
驚きでした。