前回の記事にも書いた通り機械設計をする上で「最低限これだけできれば、新しい所でもなんとかやっていくことができるかな」というレベルの知識です。ご参考にして頂ければと思います。
機械設計図面の読み方とCADの使い方
こちらはネットにもよく書かれている話ですが、機械設計をやるからには機械設計図面を読めることは必須です。と言っても完璧に読めないといけないというわけではありません。
製図の知識も奥深く、全てを知ろうと思うと大変な労力と時間が必要です。図面からモノの形状が想像できる程度まで読めれば十分でしょう。
CADが使えるかどうかも重要です。と言いましても私も1社目でした使っておらず、2社目3社目共に使わない業務でした。機械設計職と言っても全ての業務でCADを使うわけではありませんが、私のようなケースは少数派ではと思います。詳細な図面作成だけでなく、簡単な概略図作成や図面の修正などCADを使う場面は間違いなく多くあります。そのため、実際に業務で使う使わない関係なく、CADを使えるようにしておく方がいいでしょう。3次元CADも使えるようにしておけば、なお企業から重宝されるでしょう。
解析に関する基礎知識
ネットには書かれていることがありませんが、個人的には解析に関する知識もあった方が良いと思います。前編でお話しした機械要素の話と同様、解析屋さんは解析関連の言葉を自然に使いますので、全く知らないと話についていくことができません。
機械設計でも解析をしない業務は多くあると思いますが、業務上解析屋さんたちと話をする機会はあるでしょう。その時、解析に関する知識を持っていると話がしやすくなります。
私は2社目が解析に触れることが多い業務だったのですが、それまで解析なんて全く関わったことがなかったので、かなり苦労させられました。大まかに「解析とはどのようなことをやっているのか」を理解してから、ようやくまともに話できるようになった記憶があります。
Excelに関する知識
機械設計においてはExcelが非常に重要と感じています。もしかするとCAD以上に。
CADは先にも話した通り機械設計でも使わない業務はありますが、Excelは間違いなく使います。計算やデータ整理、資料の作成など様々な用途があり、Excelを上手く使うことで機械設計の計算を効率化でき、業務のスピードアップにつながります。
もちろんマクロまで使える必要はありませんが、IfやSUMIFなどの式、データの整理方法やグラフの作り方など一通り知っておくといいでしょう。もしマクロまで使えるのであれば、なおよしです。
コミュニケーション能力
機械設計をする上で間違いなく最も必要なスキルだと思っています。
機械設計をしていると、本当に多くの人とやり取りをすることが多いです。その内容も教えてもらうこと、教えること、指示を出すことや受けること、説明したりされたりさまざまです。
その中、コミュニケーション能力がなくては円滑な業務はできません。機械設計をしているとコミュニケーション下手な人に会うことは多くあります。そのような人たちはやはり仕事のできない人のレッテルを貼られることが多かったです。
もし自分のコミュニケーション能力に自信がないのであれば、勉強することをお勧めします。私も決して優れているとは思っていませんが、副業としてライターをやる中でコミュニケーション能力は養えてきていると思っています。
過去記事「機械設計だからこそライターが副業としておすすめ!その理由」
今回ご紹介したことは機械設計で必要な知識のごく一部
前編後編とご紹介してきました機械設計に必要な能力ですが、今回ご紹介したのはその中のほんの一部です。「これだけ知っていれば、新しい所でもなんとかやっていけるだろう」のレベルであり、言うなれば機械設計職の新米レベルでの話でしかありません。
機械設計は関連知識が奥が深く幅広いのっで、身につけていくには大きな労力と時間が必要になります。もし一流の機械設計者を目指すのであれば、多くの知識を身につけていかなくてはいけないでしょう。