機械設計をする上で必要な能力とは? 〜前編・知識編〜

機械設計について、その仕事内容を下記記事でご紹介しました。そして今回は必要な知識についてご紹介したいと思います。
過去記事「機械設計と言ってもその仕事は様々。機械設計の仕事内容とは」

機械設計で必要な知識と言うと、あまりに幅広く内容が難しいです。しかし今回は今まで10年間機械設計者として働き続け、今3社目で働く身として、「最低限これだけできれば、新しい所でもなんとかやっていくことができるかな」と思うことを書きます。
これから機械設計職に転職を考えている人、転職活動中の人、機械設計職に勤め更に知識を増やしたい人のご参考になればと思います。
色々と書いていると文字量が多くなり、全部を書こうと思うと予想よりかなり多くなってしまいますので、2回に分けたいと思います。もし興味があれば後日書く後編も見て頂ければ幸いです。

ネット上ではよく話題になる4力学



機械設計に必要な知識として、検索するとよく出てくるのが4力学です。大学で学ぶ、材料力学、機械力学、流体力学、熱力学を指します。
機械設計においては基礎的な知識になるので、機械設計者たるもの必ず身につけておくことのように書かれていますが、個人的にはそう思いません。もちろん持ってて損はないですが。
機械設計者として過去に2社経験し、今で3社目になりますが流体力学は1社目でしか使いませんでした。また熱力学は2社目でしか使っていません。
材料力学と機械力学は確かによく使うイメージがありますが、知らなくてもなんとかなる気もします。
と、言うのも普通は何かを計算する時と言うのは企業によって既に計算方法が確立されていることが多く、多くはそれに倣うだけとなります。仕事に慣れてくると、計算方法が確立されていない業務も任されることが出てきますが、基本的には今ある計算方法を応用する形になるはずです。
なぜならやっていることの根本は同じ製品、同じ業務なのですから、そこから大きく逸脱したことをやるはずがありません。
私の個人的な意見ですが、確かに4力学を独学で勉強するのもいいと思いますが、何より大事なのは機械設計職の業務中に触れる計算書や仕様書、計算スキルなどを理解することだと思います。
その中で分からないことがあった時に、初めて4力学の本を持ってきて調べていけばじゅうぶんでしょう。全てを理解しようとすると膨大な時間が必要になりますし、最初にお話しした通り同じ機械設計でも業務によっては使わない知識も多く、学んだ知識が無駄になることもあります。
基礎的知識で絶対に身につけておく必要があるとなると、高校物理の範囲ぐらいでしょう。後は、「こういう内容は、この本のあの辺りに書いてあったな。」ぐらいにしておいて、調べられるようにしておけば、何とか機械設計はやっていけます!
最初は調べながらでも、何度もやる内に覚え、完全に自分のスキルとして身につけることになるでしょう。


機械要素に関する知識



先にご紹介した4力学よりも、機械設計をしていて知っておいた方がいいなと思うのは、機械要素です。機械要素と言っても大学で学ぶような難しい計算方法ではなく、機械設計に必要な部品についての知識です。
今まで機械設計をしていると、会社によって使う知識は様々で、扱う部品も様々です。当然メーカー独自の部品もあるので、実際に働き始めないと知ることができない部品もあります。ただし、ネジやボルト、Oリングなどの機械要素部品は全て共通なので必ずどこに行っても見ることになるはずです。
なぜ、部品を知らないと大変かと言うと、単純な話で会話についていけなくなるからです。機械設計を長く続け、仕事になれた人たちは一般的には使わないような部品名を自然に使い会話します。アイドラーやら、スペーサーやらマニホールドとか。
機械設計だから当然図面を見ながら会話をすることも多くあります。その中で、「あそこのアイドラーが、」とか「そこのスペーサーの形が、」とか、「マニホールドはこんな形で、」などさらさら言われても、そもそも部品が分からない人間からするとなんの話をしているのか全く理解できません。当然いちいち調べていては会話に取り残される一方です。
もし何かを独学でというのであれば、私は4力学より機械設計にはどんな部品が使われ、どのように使われるのか勉強するほうをお勧めします。


今回はとりあえず知識だけ。次はスキルについてご紹介します。



今回は機械設計をする上で必要なスキルとして、知っておいた方がいい知識についてご紹介しました。次はスキル編を書こうと思っていますので、そちらもご覧ください。


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